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【本物のギャッベを見分ける5つのポイント】長く愛せる一枚を選ぶために

目次
当店は、イランの遊牧民族カシュガイ族が織る本物のギャッベを、20年以上にわたってお客様にご紹介してまいりました。
ゾランヴァリギャッベは、身体に優しい天然のウールと草木染めで作り上げられた、世界に一枚だけ(一点もの)の手織り絨毯です。
夏はサラッと冬は暖かく、一年を通して快適に過ごせます。
ユネスコ無形文化遺産に登録されたゾランヴァリギャッベ
柔らかいウールの手触りと草木染めの美しさ、緻密な作業で織り上げられたゾランヴァリギャッベの遊牧民が暮らす「ファールス州の手織り絨毯技術」が、2010年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。
その影響もあり、今では世界中で人気のギャッベですが、中にはギャッベ風に織られた絨毯もあります。
本家本元イランのファールス州の遊牧民が作り上げるギャッベと、その他のギャッベ。
細かな違いをご説明いたします。
羊毛の質に触れてみる
ゾランヴァリギャッベは、イラン南西部に位置する標高2000メートルの場所にあるザクロス山脈で育った羊たちの毛を使います。
寒い冬を乗り越えた春先の毛だけを使うことにこだわっています。
上質なラノリンという油分が含まれるため、とてもしなやかで柔らかな触り心地をしています。
秋口に刈り取る夏毛と言われる毛は、夏の暑い紫外線を浴びて硬くチクチクとした毛になってしまいます。また羊たちも汗をかくので、独特の獣臭が残ります。
そういった手触りも悪く、匂いが強い毛を使い安価なギャッベとして売るところもあります。
ゾランヴァリギャッベは、刈り取る時期にもこだわっているので安心してお使いいただけます。
草木染めの色合いをじっくり観察する
草木染めだから色褪せない。
ゾランヴァリギャッベは、全て草木で染めています。
赤色はローナスの根、黄色はザクロの皮、緑色はジャシール、青色はインディゴ、濃茶色は胡桃の殻など、色ごとに様々な植物を使用して染め上げています。
定着剤はミョウバンやヨーグルトなどを使います。
天然の素材だけで染めるので、何十年と使用しても色褪せません。
愛着を持って長く使い続けて欲しいというゾランヴァリの想いが込められています。
2010年にユネスコ無形文化遺産に登録
ギャッベは経糸2本に色糸を絡ませて結ぶを繰り返して、横一列結び終わると緯糸をかしめます。
その繰り返しを行なって織り上げます。
一日何千回もこの作業を繰り返すのです。
そのためパイル糸が解けず、裏面をみてみるとどのように織り上げたかがよく分かります。
紋様や色のグラデーションなどは細やかで繊細な根気のいる作業が必要です。
ゾランヴァリギャッベの裏面には、ZOLLANVARIというロゴが刻印されています。
世界中で大人気のゾランヴァリギャッベは模倣品も数多く出回っています。
この刻印を見れば、一目で本物であることがわかります。
ギャッベの柄に込められた想いと深い意味
本物のギャッベは、遊牧民の生活や自然への想いが込められた、唯一無二のアート作品です。
現在では「ギャッベ柄」の絨毯というものが売られていますが、これはギャッベの伝統的な柄のデザインを織機など現代技法で作った絨毯です。
たくさんの紋様、織り子さんの想い、生命、動物、女の子、男の子、太陽、大地、山々などギャッベにはたくさんの紋様が織り込まれます。
どれをとっても織り子さんの想いが込められていて、みていて飽きません。
家族の健康や長寿、子どもたちの成長を願ったり、みている景色をそのまま表現したり、様々です。
紋様だけでなく、色そのものにも意味が込められています。
太陽の赤、大地の黄色、草木の恵みを喜ぶ緑、大切な資源である水の青何気なく選んだギャッベのカラーも実は深い意味があったりするのです。ぞ
納得のいくギャッベを選んでください
ギャッベの魅力は、その美しさだけでなく、遊牧民の生活や文化、そして自然への深い愛情が込められていることです。
一枚のギャッベには、織り手の想いや歴史が詰まっていると言えるでしょう。
これらのポイントを参考に、ぜひあなたにとって最高のギャッベを見つけてください。
そして、末永く愛せる一枚を、あなたのリビングに迎え入れてください。

ガゼボでは、ゾランヴァリ社のギャッベの現物を展示しており、皆様にその美しさをご覧いただいています。
ギャッベは、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、後悔のないように、しっかりと見極めていただきたいと思っています。
もし、ギャッベ選びに迷われたり、不安なことがあれば、いつでも私たちガゼボにご相談ください。
専門のスタッフが、最適なギャッベ選びをお手伝いさせていただきます。