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ギャッベの魅力【歴史とお手入れ】

カテゴリー:手織り絨毯ギャッベ

神戸の地より上質なインテリアのご提案をしていますガゼボです。

これまでに何度もギャッベの魅力をお伝えしてきましたが、改めてギャッベの魅力を歴史とお手入れの点からを深掘りしていきます。

ギャッベの歴史と再評価

遊牧民カシュガイ族の暮らし

ギャッベは、およそ5000年以上前からと言われています。
イラン南西部のザグロス山脈の高原地帯に居住する遊牧民カシュガイ族によって織り続けられてきました。

カシュガイ族は、年の夏と冬に羊や山羊の群れとともに移動し、テントで暮らします。
そのため、家財道具も折りたたんで持ち運べる布や織物が基本です。

ギャッベは、寒暖差の厳しい環境の中で寒さから身を守るため、寝床や敷物などとして使われる生活必需品でした。

カシュガイ族の住む山岳地域では、日中と夜との寒暖差が多い時では40度ほどあるとも言われています。
そんな地域に住む羊の毛は脂質が多く、放湿性や保温性に富んでいるという特徴を持っています。

また、羊の毛が直毛であることでが紡ぎやすさにつながり、毛並みを揃えやすいという利点があります。
夏は熱を逃がしやすく、冬はしっかりと温かいため、1年中使えるということがギャッベの良さです。

新入荷ギャッベフェア

見直されたギャッベはユネスコ世界遺産へ

ギャッベとは、ペルシャ語で「gabash」=「粗い、雑」という意味があります。

ギャッベは、縦糸と横糸を交互に織り込むのではなく、縦糸を2本ずつまとめて織り込む「ノット」という技法を用いています。

これは、移動のために、絨毯を少しでも軽量化するためです。
そのため、通常の織り方よりも粗い仕上がりという評価を受けてきました。

また、ギャッベの特徴でもある遊牧民の生活や植物・動物の自然をモチーフにしたデザインは古臭く、流行でないとされ、デザイン性においても評価が低い時代がありました。

しかしながら、近年、ギャッベの織り方や伝統的なデザインこそが最大の魅力として再評価されています。

カシュガイ族伝統の「イラン南西部・ファールス州の絨毯織り技術」は2010年ユネスコ世界無形文化遺産にも認定されました。

2023秋の新入荷ギャッベ

ギャッベのお手入れ

ギャッベの普段のお掃除

上記でギャッベには「粗い」という意味があると書きました。
毛並みが粗くては、埃やゴミが入りやすいのかな?と思われる方もいるかもしれません。

実は、そんなことはありません。
ギャッベは手織りによって丁寧に作られるため、実際の織り目がとても細かいのです。
ですので、ゴミが中まで入りにくい構造です。
現代の安価なカーペットなどと比べて頂ければその違いは一目瞭然だと思います。

普段のお掃除なら掃除機で充分です。
また、飲み物などをこぼしてしまっても、羊の油分で水分や汚れを弾いてくれるため、すぐに対処ですれば問題ありません。
皮脂や汗などが気になる場合は、硬く絞ったタオルで水拭きするなどで安心してお使い頂けます。

ゾランヴァリギャッべ 原毛 シンプル ベージュ

ギャッベはお子様にも安心

ガゼボで扱うギャッベは基本的に草木染めによる天然素材です。
ですので、お子様にも安心してお使い頂けます。

また、しっかりとした厚みのあるギャッベは防音にも優れていますので、マンションなどでお子様と暮らす方は、階下へ配慮もできます。(子育て中のスタッフも、足音対策も兼ねて敷いています^^)

現地では、土足で踏むこともあるので頑丈に作られたギャッベは耐久性に優れています。
本当に良いものは、へたたりもせず50年100年と使えるものもあります。

ぜひ、生活の一部に永く使えるギャッベを取り込んでみませんか?

いつでもガゼボへご相談を

ギャッベの魅力を歴史とお手入れの点から見てきました。

長い歴史を持つギャッベは、評価が低い過去もありましたが、現代ではその価値は見直されています。流行に左右されないギャッベが、現代の私たちには魅力的です。

そして、お手入れもしやすくライフスタイルにも馴染みやすいことがさらにギャッベの人気へと繋がっています。

お手入れやクリーニング方法などをもっと知りたいとう方は、ぜひガゼボまでお越しください。
直接ギャッベに触れていただくことで、ご納得頂ける方が多くいらっしゃいます。

また、遠方の方にはギャッベのお試し敷きサービスもございますのでご活用ください。

こちらの記事でも詳細をご覧くださいませ!

お読みいただきありがとうございました。